概要

「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に関連して、函館市の縄文遺産をPRするデザインプロジェクト。函館市南茅部支所の「南茅部地域福祉バス」のラッピングデザインや、函館市縄文文化交流センターのオリジナルキャラクター「どぐう館長」のLINEスタンプ等のデザイン展開、函館市縄文文化交流センターの企画展のデザインを手がけた。

どぐう館長 LINEスタンプ

函館市縄文文化交流センターのキャラクター「どぐう館長」を活用し、函館の縄文文化を身近に感じてもらうため、LINEスタンプを制作した。函館で暮らしていた縄文人の象徴ともいえる「どぐう館長」を、現代のコミュニケーションの中で使うことで、縄文の暮らしと現代の暮らしの繋がりを考えてもらいたいと考えた。

南茅部縄文鳥瞰図

世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中で函館市の「大船遺跡」と「垣ノ島遺跡」を、鳥瞰図として描いた。２つの遺跡ものの当時の暮らしや環境などを感じ、縄文世界と現代の境界をつなぐ（インターフェース）として機能することを目指した。鳥瞰図中では、「どぐう館長」とその家族を縄文時代の人々として描き、当時の暮らしを遺跡の調査結果に基づいて表現している。遺跡のある南茅部地域の立地は、駒ヶ岳、恵山、函館山のランドマークで示した。

縄文バスラッピング

函館市南茅部支所の依頼で、「南茅部地域福祉バス」の縄文ラッピングをデザインした。地域福祉バスは地元の市民団体や小中学校の遠足等の移動のために運用されており、周辺市町村まで走行していることから、「走る広告塔」として函館の縄文遺跡PRに貢献できることを期待している。

企画展『世界文化遺産 大船遺跡と垣ノ島遺跡』

北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録された直後の2021年8月3日〜10月3日に開催された、令和３年度函館市縄文文化交流センター企画展『世界文化遺産 大船遺跡と垣ノ島遺跡』のデザイン協力。「世界遺産とは何か」「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産としての価値」「大船・垣ノ島遺跡の世界遺産および史跡としての価値」を、10枚のパネルと数点の資料で解説した。